追憶 72008-06-24(Tue)

視えますか?眼を細めたらみえるかもしれません。
丁度真ん中に壊れた扉があるのですが、
わたしが訪ねた人はその奥にいたのです。
どこが入り口なのか分からなくてうろうろしました。

「ごめんくださ〜い」
何度も大きな声で呼びました。
サンシンの音が鳴り止んで、
「・・・。だあれ?」
とのんびりとした声が返ってきました。
「あの〜、メッセンジャーガールです」
「おやおや、どこの国からきたのかな? 人間ですか?」
「はい、たぶん・・・。すみませ〜ん、どこから入ったらいいのですか?」
「お好きなところから、どうぞ」
「へっ?」
「鬼さんこちら、手の鳴るほうへ。あははは」
そして、ふたたびサンシンの音が鳴り響くのでした。



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